かわいい服を永遠に着てたい
菫野
かわいい服を永遠に着てたい
死んだひとの歌が聞こえるテレヴィからいつかふたりで会おうと言った
冬らしい空ってぼくが思うほど人魚の鱗みたいじゃないね
心臓がひかって見えるひとたちが見ているきみのひかる心臓
鳥の絵のちいさな缶を開けてみるさっきお米が入ってたんだよ
サングリアうすく作って飲みながら装填された銃の気分だ
六つめの爆弾のこと怖いから少しちいさな声で話そう
みんなみんな風船だった 思ってた パンダみたいに正しくってさ
価値があるわたしでしょうかカステラの袋の端をきれいに切って
冬の血の匂いはやさしい星であり環状線はゆうぐれでした
宿命のようにぼくらの日は暮れてかわいい服を永遠に着てたい
かわいい服を永遠に着てたい 菫野 @ayagonmail
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます