2

隣の部屋のドアを開け、椅子に座る。

梨花はマウスを握り、パソコンへ向かう

カチカチカチカチ

な…ゆ…ひか…の……でんせつ

夢を見たあと、3日前に無くなった友人が話していた、伝説を思い出し、検索エンジンに打ち込んだ。

そう、夢のことを調べるために。

「奴瘉悲歌の伝説」

漢字までは知らない梨花だったが、候補に出てきた文字を見て、おそらくこれだろうと、選択した。

ハァアハァア

高鳴る鼓動に比例し、高まる梨花の感情には狂気が既に根を張っていた。

そうだ……このサイトにしよう……

梨花は「奴瘉悲歌の伝説まとめ」と書かれたサイトに強く惹かれた。

そして強い使命感を感じ,サイトをクリックした。

カーソルがクルクルと回るたびに,バクバクと鼓動が速くなった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る