夜襲

カサフとVが目を離した隙に

事件は起こった。


時刻は丑三つ時。


犯人はiの部下。


尾行していた残党の二人組みの企みにより、

Vの親友マルコが休息をとって油断していた隙に

鳩尾の中心を、

背後から青竜刀で刺された。


一瞬の出来事に、カサフは成す術なく崩れ落ちる。


「···マルコ」


Vは必死に、賊らを追跡したが、川縁に縄で繋いであった黒い馬に跨り、

彼らは笑い声を立てながら松明の灯りとともに

去っていく。


「···糞ぉ」


マルコは


「ヒューヒュー」


という呼吸しか出来なくなってしまった。


今にも、絶命寸前だ。


Vは目に涙を澑め夜空の星に向かい復讐を誓った。



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