第3話
眞山綾知、彼はおもちゃ業界御三家と言われている、
株式会社ベリトイの若き社長。
元々、ベリトイはベリトイホールディングスとして、持株会社だった。
今から一年程前、ベリトイは弱味であったゲーム事業を強化する為、
ゲーム事業で大手であるNANTENスクエアと経営統合し、
新たに共同持株会社としてベリナングループを設立した。
それに伴い、ベリトイはベリナングループの傘下となった。
二年前、私は前身であるベリトイホールディングスに新卒で入社し、秘書課に配属されていた。
NANTENスクエアと経営統合後も、
移動もなくそのままベリトイの秘書課で勤務する事になる。
ただ、その経営統合で、元々のベリトイの社長はベリナングループの専務取締役となり、
新しく、ベリトイの社長として就任したのが、眞山綾知。
社長に就任した時の彼の年齢は、31歳。
彼は元々、NANTENスクエアの常務取締役だった。
そんな彼は、NANTENスクエア創設者であるNANTENスクエア社長の、長男。
そのNANTENスクエアのその社長は、現在、ベリナングループの社長として活躍している。
そして、元々のベリトイホールディングスの会長が、ベリナングループの現会長として治まっている。
その二社の経営統合により、色々と人事異動があったけども、
私も含め、大半の社員には殆ど関係のない事で。
ただ、秘書である私は、その新しく就任した眞山社長の、担当秘書の一人になった。
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