第467話
学校では、あの事件以来
周りは私に
あまり関わりたくないのか、
誰も話し掛けて来ない
皆、犯人で有る涼と
仲が良かった私を、
世間が思っているように
ただの可哀相な被害者とは思っていないだろう
一緒に逃げていたのだと、
分かっている
誰かが、
私も共犯だったと
噂していたのが
聞こえて来た事も有った
そんな中、唯一ユキだけが
廊下ですれ違う時、
私に話し掛けて来るが、
私はそれに
答えないようにした
暫くすると、
ユキも私に
話し掛けて来なくなった
これでいいのだと、
私は思う
涼を失った私は
全てを失ったのと同じ
そして、もう何もいらない
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