第458話

「だけど、この雨だ…。


俺達のこの先を物語って

いるみたいだよな?


もし、晴れてて、

あの時のように、

この場所が綺麗なら…。


無いと分かっていても、

少しは未来に希望が持てた」





私達の間を割って

裂くように、


大きな声が聞こえた



「動くなっ」



その声は、私達から

少し離れた場所から

聞こえる



あの駐在さんが、

腰に付いていた拳銃を、


両手で持ち、

震える手で涼に向けていた

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