第453話

「やっぱり、涼が持って

行ったんだ?


そんなの持ち出して

どうするつもり?」




「お前が持ってるのは

変だろ?


お前は、俺に無理矢理

連れられていたんだ。


来るなよっ」



涼は、私が彼に

向かい歩き出そうとするのを、


制する



だけど、私は彼にゆっくりと歩み寄っていた





「涼が警察に通報したんでしょ?」




「そうだよ。こんな島でも、

駐在所が有るみたいだな…」




「それでどうするつもりだった?


自分だけ死ぬつもりだった?」



私のその言葉に、

涼は表情を固くした

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