第398話

涼は私のその行動を、


戸惑ったような表情を

浮かべ、


見ている



止める事も、

声を掛けて来る事も無く、

ただ私を見ている





「…私、涼から

離れないから」



今、私の髪は耳の

少し下くらい



あの公開されている写真と

別人迄はいかなくても、


知らない人になら、

直ぐには気付かれないだろう





「咲は本当に、

馬鹿な奴だな…」



涼はそう言うと、

私に歩み寄り、


私の手から

バタフライナイフを取った

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