第379話

家に有った本の中に、

二重人格について

書かれていた本が有った



それは元々

母親の本で、


母親は読み飽きたからか、

それを俺にくれた



俺は興味が無かったので、

その時はチラチラとページをめくっただけだったが、



俺は足に負った火傷の痛みを忘れたくて、


その本の内容を思い出し、

その本を再び手にしていた



それは、俺を救う

ただ一つの道を、


示してくれている

ようだった



二重人格…


解離性同一性障害




自分の中にもう一つの

人格を作る事によって、


自分を守れる



だけど、俺が望むようにそれは簡単には行かなかった

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