第367話
『木村咲さんは
、昨夜少年から携帯電話に電話が有った後、
家族には友人宅に行くと
言い残し、
依然、消息を絶っております。
部屋には、咲さんが愛用していた携帯電話がそのまま置かれており、
家族に伝えた友人とは、
ずっと音信不通で、
夕べも会っていなかったそうです』
俺はニュースの中の、
女性アナウンサーの声を
聞きながら、
咲の顔を見ていた
「…その友達にも私
迷惑かけたんだろうな…。
警察とか来たんだろうな」
咲はそれを少し後悔しているような口調で、
そう話す
咲が居なくなったのが
夕べで、
今朝にはもうそれが
ニュースになっている
警察は、俺が思っているよりもはるかに、
動くのが早い
咲の両親も、
田中や中山先生の
事件の後だから、
直ぐに警察に届けたのか
それとも、俺の携帯電話の電波から、
咲に目が行ったのか…
どちらかだろうな
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