第355話

「携帯置いてきた。

必要ないから」



咲のその言葉に、

ホッとしていた



警察に、俺との通話後、

咲が居なくなったのなら、

咲の携帯の電波を追うと

思っていたからだ



だから、ずっといつか警察が来るんじゃないかと、

怯えていた



だけど、咲のその行動で

さらに彼女を共犯にしてしまい、


本当に巻き込んでしまったのだと、

凄く後悔した

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