第354話

「今頃、きっと咲の両親は

必死になって咲を探しているぞ?


それと、携帯電話の

電源切ってんの?

さっきから静かだから」



俺はずっと気になっていた事を聞いた



本音を言えば、

俺は咲に携帯電話の電源を切っていて欲しいと

思っていたが、


そこまで、

俺が咲に要求していいのかは分から無くて、


ずっと聞けなかったし、

言えなかった



だけど、咲からは一向に携帯電話の鳴る音はせず、


もしかしたら、電源を切っているのだろうか、

と思った

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る