第348話

「今日…もう寝よう…。

ごめん…」



俺はそう言うと、

ある事を思い出して、


ベッドから降りた



咲は無言で、

俺の行動を見ている



きっと、さっきからの

俺の言動に対して、


どう対処していいのか、

分からないのだろう





俺は、ソファーに置いていた、

ヒップバッグの中から、

バタフライナイフを、

取り出した



ナイフの刃を出す事無く、

俺はそれを咲に渡す為、

ベッドに近付いた



咲の目が、

不安で揺れている



彼女にとって、

想像付かない事ばかり

起きているのだろう

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