第347話

「…涼?大丈夫?

汗が凄い」



咲は戸惑いながら、

俺の顔に触れる


その咲の手を、

俺は思わず、

払いのけてしまった



今、咲に触れられるのが

辛い



咲に、アイツの事以外に、

もう一つ

知られたくない事を

知られている



俺が田中愛美を

抱いたんだと

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