第341話

あれから少し

咲と話し合ったが、


結局、今夜は見付けたそのラブホテルに

泊まる事になった



俺も咲も、

初めて来る場所だから、

どうしていいのか戸惑った



だけど、会話がそのおかげでそれなりに弾んだので、

良かった




部屋の中に入ると、

咲、俺、の順番で、

シャワーを浴びた



湯舟にお湯を貯めようかと思ったが、


時間が掛かるので、

辞めた



夕べ、雨に濡れてから

風呂に入れなかったので、

とにかく、汗や汚れを

落としたかった



いや、血かもしれない



夕べ、雨に打たれて、

血は全て流れ落ちたはずだが、


今も、自分の体に残っているみたいな感じがする



染み付いて、

流れ落ちてくれない





シャワーを浴びながら、

自分の体を強く摩るが、

それは、消えない

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