第340話

「…いいよ。

それくらいの覚悟が

無いんだったら、


今、涼と一緒に居ないよ。


それに…」



咲のその言葉に、

胸の鼓動が

益々早くなるが、


咲のその先の言葉が

気になった



咲は、何かを思い悩むように、

俯いている





「咲?」




「私は涼に殺される覚悟も有るから…」



咲のその言葉に、

胸が締め付けられたように、

苦しくなった



やっぱり、咲だけには、

知られたく無かった





「絶対に、お前だけは

殺さないし、


殺させないから」



俺はそう言うと、

繋いでいる咲の手を強く

握りしめた

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