第137話

俺が教室に入ると、


咲は俺の顔を少し驚いたように見た


そして、直ぐに俺から

視線を反らした



その代わり、

咲の席の横に立っている、

田中と目が合った



田中は俺に笑顔を向ける



俺もぎこちなくなったが、田中に笑い返した



自分の席に向かう途中、

チャイムが鳴った



早く、中山先生が来ればいいのに…



咲が横に居るのが気まずい



朝礼や授業が始まれば、

その気持ちも、

少しは収まるだろう

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