第120話

携帯電話で家迄の道を咲に教えながら、


俺は外に出ると、

咲の姿を捜した



期待か緊張か分からないが、

自分の脈が早くなっていた



少しして、咲の姿を見付けると、

俺は大きな声で彼女に話し掛けた



「おーい、ここだよ」




咲は耳から携帯を外し、

俺の声がする方を見た




俺は咲の顔を見て、

自然と頬が緩んでいた



咲はそんな俺に、

笑みを向けてくれた

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