第121話
まだ冷たいアイスティーの缶を二つ手に取り、
台所へ向かう
もう一度、冷やして飲む気にもなれず、
俺は流しの近くに有ったゴミ袋に、
そのまま放り込んだ
入れた後、
ゴミの分別の事が気になったが、
今はまたそのゴミ袋から
缶を取り出す気には
なれなかった
俺が咲をどう思っているのか、
完全にバレたよな…
その上、他の女迄紹介されて…
俺はゆっくりと、
その場にしゃがみ込んだ
泣きたい気持ちを、
必死で抑え込んでいた
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