第108話

『おーい、ここだよ』



携帯電話の受話口からと

同時に、

涼の声が聞こえた



私は耳から携帯を外し、

涼の声がする方を見た





目の前のアパートの2階の廊下から、

私を見ている男性の姿が有る



ジーンズにTシャツだったので、

最初、雰囲気が違うと思ったが、


涼の姿だ



涼は私と目が合うと笑ってくれて、

私は嬉しくて、

満面の笑みで笑い返していた

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