第84話

学校へ着き、

教室に入ると、


いつものように

咲は自分の席で

田中と話している



気のせいかもしれないが、二人は俺の姿を認めると、

会話を止めた



背筋がゾッと冷たくなった



二人は何の会話を

していたんだ?



いつものように、

連続通り魔殺人の話?



なんで俺を見て

それを辞めるんだ?



俺は…殺していない…





「…涼、どうしたの?」



咲のその声に、

意識がハッキリとする



咲は俺の顔を心配そうに見ているが、

怯えている風ではない



横にいる田中もそうだ

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