第8話

「快楽殺人って奴だよね?

だって、女を暴行する訳でも、

お金を盗む訳でも無い。

理由のない殺人が、

一番怖いな…」



愛美は机から腰を上げた



同時に、

始業のチャイムが鳴る





「…人を殺すのが快感なんだろうね…」



私がそう言った時、





「またあの連続通り魔の話してんの?

お前ら、近所のオバハン連中と一緒だな。

他に話題ねぇーのかよ。


それに、大丈夫。

咲なんか誰も狙わねぇーよ」



柏木涼(カシワギリョウ)は、

今日も始業のチャイムギリギリに登校して来た



私の隣の自分の席に、

ドカッと腰を下ろす



今日は、少し急いでいたのだろうか?



髪はボサボサで、

制服のシャツの第一ボタンが、

ちゃんとしまっていない



それに、ネクタイもしていない

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