あるクズの少女羽依梨(はいり)

兼穂しい

第1話


【 第一章 倉田が勃った 】



室内体育競技場で対峙する二人。


リレー選手として将来を嘱望されている羽依梨(はいり)とコーチの倉田である。


倉田は足を怪我して車いすの生活を送っていた。


「大丈夫よ。黙っていれば誰も気づかないわ。」


「そういう問題じゃない。お前のやった不正は上に報告する。」


「黙っていてくれたら私の身体を自由にしていいわ。私知ってるのよ。コーチはいつも私をいやらしい目で見てるでしょ。」


「な、なにをバカなことを・・・」


図星だった。


羽依梨は倉田の下半身の変化を見逃さない。


「フル勃起してるじゃないの!」


「フル勃起言うなよ!」


「何よ!倉田の意気地なし!」


「呼び捨てにするなよ!」


ポケットからUSBメモリーを取り出す倉田。


「証拠はこの中にある。これを提、」


倉田に飛び蹴りを食らわし、手からこぼれたUSBメモリーをいともたやすくゲットする羽依梨。


靴の踵でガシガシと踏み潰す。


「お、お前というやつは・・・。」


証拠隠滅に成功して高らかに嗤う羽依梨。


「やったわ!私の勝ちよ!私に逆らったらこうなるのよ!」


「な、何をする!ヤメロぉ!」


倉田のジャージパンツを下着ごと剥ぎ取りゴミ箱に捨てる羽依梨。


調子に乗って更に倉田を辱める。


「アハハハハ!なにそのチ〇コ!反り返って切っ先がオヘソに食い込みそう!」


「エロ小説みたいな表現で侮辱するな!」


更に挑発は続く。


ノースリーブシャツとランニングパンツを脱ぎ捨て、一糸纏わぬ姿になる羽依梨。


「ほら!私を抱いてみなさいよ!今なら生でやらせてあげる!アハハハハ!」


倉田がスックと立ち上がり羽依梨に駆け寄る。


「ちょ!、え、うぁ、」


逃げ惑う羽依梨。


倉田に捕まる前にドアノブに手が届く。


いや、ドアノブに手が届いたとて、である。


羽依梨は素っ裸、ドアの向こうは往来の激しい大通りなのだ。


(これ詰ん、)


躊躇している間に羽依梨の後ろ髪を掴み、力任せに引っ張り倒す倉田。


掌にツバを吐き掛け潤滑剤代わりに羽依梨の性器に擦りつけると、いきり勃った極太バトンを一気に根元までねじ込む。


ヨーデルのような羽依梨の絶叫がこだました。



~ Fin ~

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

あるクズの少女羽依梨(はいり) 兼穂しい @KanehoShii

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

参加中のコンテスト・自主企画