近づかない
天川裕司
近づかない
タイトル:近づかない
足音が近づく、空気が近寄る、
でもあなたは近づかない。
なんで…?
窓が近づく、鏡が近づく、
でもあなたはどうしても近づかない。
どうして?
空を見上げれば空が遠く雲が遠い…
でもそのくせあなたは近づく。
なんで?
水たまりに落ちた
ため息はあの日のままで、
メールを見ても動画を見ても
小学校を除いても中学校を思い出しても
あなたの記憶は返らない。
あなたの方では、私の記憶は返って居るの?
…うそ?w
まったりできる休日が、
あなたと私の間にはもう無いのよ。
夏にはクーラー、冬にもクーラー、寒いものね。
あなたは季節に合わせて歩く。
私はまるでその季節に逆行して居る?
今、あなたの後ろに私が居るのに、
あなたの目は別の所へ行って
その気配すら感じさせない。
「た・だ・い・ま!!」
大きな声で言ったら、
やっとあなたは辺りをキョロキョロ。
でも私の姿はずっと見えない…?
靴を持って、
地面のトンネルまで帰ってきたわ。
また少しの間、おやすみね。
安らかに、また会える日を待っている。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=rna-VNpu6Io
近づかない 天川裕司 @tenkawayuji
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます