言葉

言葉というもの

　言葉というのは時に、人を喜ばせるポジティブな効果がある。人の言葉、小説の言葉に対して勇気を持ったり、たとえ冬のように心が冷たくても、その心が小春日和になることは、大体の人が経験しているであろう。僕も例に漏れず、温かい気持ちになることがある

　しかし、言葉というのはそう言った温かい面を持ちながら、人を傷つけたり、悲しませたりすることもできるのだ、さっきの例えを用いるのなら言葉というのは、心の夏を凍らせてしまうくらいなんてことないようなことができるのだ。僕は、人の言葉に何度も心を凍らされては溶かされての繰り返しであった。きっと、凍らされる経験も、誰にでもあるだろう。言葉というのはそう言った面を持っているのだ、安定しているであろう人の心をかき乱し、時には包み込み、時には傷つける、しかし、そう言った言葉は、人の安定しているか、不安定な心から発せられる、その言葉を発する心もまた、他人の心から発せられる言葉に揺らがされ、安定させられるのだ、結局、人の心というのは簡単に動くし、簡単に他人によって動かすことも可能なのだ、あなたの信念もまた、人の言葉によって心を動かされた結果なのかもしれない。人の心は、簡単に動くのだ。