手暗がり
Accolade
手暗がり
それは親しみを 再会を待つよりも感じ入るのにたやすい懈怠
侘しらな ひからびた香りのする毛布にうずまる寝際
冷えあたりのひとつやふたつ 物憂げさへ因るのもかまわず
むら気を呪って 風冷えのなかに身を刻するようなもの
いまや 洒脱の気すらただよわぬ 込められぬ文しかうかばないのは
そうした 奸譎をかえりみぬ罪にある
湖畔で目を瞑る未草に石を投げ みつけた稚児百合を踏みしだく
すべては 矯められたるを蔑んだがゆえ
手暗がり Accolade @N0_Sp_ring
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