STAGE 1

第5話 瑠璃丘 正義


夢を見た。お風呂にゆっくりと浸かる夢。リラックスしてすごい気持ちいい。まるで体が溶けて伸びるみたいだ。

あったかくて最高。だがそう思っていたら、気付くとそこはお風呂じゃなくて地面の中だった。伸びた体が根っこみたいに地面に食い付いていく。な、何じゃこりゃ。気持ち悪い、けど…あ、これ気持ちいいわ。

そして視点が切り替わり、全体が見えた。その地面は頭皮で、それは俺の頭で——



「う、うぅーん…」


一晩明けて次の日、俺は目を覚ました。なんだかまた変な夢を見ていた気もするが、あんまり覚えてない。

昨夜は大きな木の上で寝ることにしたんだが、起きたらすでに太陽が真上にあった。どうやら思ってた以上に消耗していたらしい。体も痛いし。


起きた俺はすぐに行動を開始した。

相変わらず派手な色合いの木々が乱立する森の中、食料になりそうなものを探していく。なんせこっちは育ち盛りの男子高校生、丸一日何も食べてないこの状況は辛すぎる。


ガサガサと茂みをかけ分けて進んでいく。地味に大変だけど、このあたりの草むらは割と背丈が低いし、生える密度も低いから多少は助かる。


「おっ。これ、どうだろうな…。ギリ食えるか?」


俺は途中で見つけた、紫色のひょうたんみたいな、よく分からん謎の実をツンツンと指でつついた。

ふむ、ぷにぷにしてる。それなりに熟しているようだが…。


「匂いは…お、何かホットケーキミックスみたいな甘い匂いがするな。よし…ちょっとだけかじってみるか」


もはや我慢の限界。これ以上の空腹を我慢できない俺は、恐る恐るその怪しげな紫色の実をもぎ取り、端っこをカプリとかじってみた。

一瞬ふわっと甘い香りが鼻を通り抜け、バナナを100倍に薄めたような味が口の中に広がる。でもその後に胃薬みたいな苦味が舌を襲ってきた。

ぐむむ…不味い。が、しかし食えんことは無い。痺れる感じもないし、多分体に害は無いだろう。出来る事なら進んで食いたくはないが、生きるためには仕方ない。


「それに今日はそろそろ日が暮れるし戻らんといかん。とりあえずこれは確保だ。あとは腹を下さない事を神に祈ろう。下痢便止まらんマンになってたら詰むかもしれん…が、餓死も勘弁だからな」


活動開始時間が遅かったせいで早くも薄暗くなってきた。さっさと戻ろう。流石にこんな怪しい森の中で、何の準備もなく夜うろつくのは避けたい。

そう判断した俺は手のひらサイズの謎果実を2つだけもぎ取り、川辺の方へと引き返した。


「うわっ、何だコイツぅ!?」


だが道を引き返すその途中、俺の目の前を妙な物体が横切った。

タブレット端末くらいの大きさの卵?に、白くてスラッとした足が付いている。そんななんとも言えない不思議な物体が横の茂みからガサリと出てきたのだ。

そいつはジョイなマンみたいな声を出してしまった俺に気付く事もなく、のんびりトコトコと歩っている。警戒心薄いなコイツ。


うーむ、卵だ。どう見ても卵。

じっとそいつの様子を観察した俺は、やはりこう思ってしまう。


「こいつ…卵なら食えるのでは?」


普段ならこんな怪しい謎生物を食おうなんて絶対に思わないだろう。しかしながら今の俺は極度のペコペコさん。

頭の中で食料に仮認定した瞬間、俺の体は脊髄反射で動いていた。


「…!……!!」


そいつの細く艶かしい足をムンズと掴み、鶏を持つみたいにサッと持ち上げる。逆さまになったその足卵は無言でジタバタしていたが、力は弱いようで大した抵抗にはならなかった。発声器官が無いのか鳴き声なんかも全く無く、実に静かな狩りである。


「こいつ、食えるといいなあ」


そうして俺は、空腹でヘロヘロになりながらも希望を手にして帰路に着いた。




河辺の近くにある、掌を上に向けたような形の幅広い木。昨日からその木の上を仮拠点としている。

これなら一応葉っぱで体が隠れるし、もし獣なんかがいたとしても多少は安心…気休めくらいにはなる。実際昨日も大丈夫だったからな、今日も頼みまっせ。


「よし…じゃあ食ってみるか」


俺は木の股部分に体を預け、さっき捕獲した足卵を取り出した。ずっと逆さまにして持ってたらいつの間にかぐったりして抵抗も無くなっていた。思った以上に弱い生き物のようだ。

そして足卵を中華ナベの中に入れ、俺はそいつをじっと見つめる。


「鍋はあるけど火がないからな。怖いけど生で食うしかないかあ」


そもそもこれ、何の卵なんだろう。卵ってんだからやっぱり鳥?それとも爬虫類系?虫だったら嫌だなあ…。

少しの逡巡の後、意を決して足卵の胴体をコンコンとナベの縁に当ててみる。む、けっこう硬いな。

更に力を込め、ガツンガツンと音が響くくらいぶちつけると、ようやく卵の一部がパキッと割れた。

そして中華ナベの中に、割れた部分からトポトポと中身を注いでいく。


「ペロッ…これは完全に卵…!おっ何だこりゃ?卵黄がいっぱい入ってるじゃあないか」


鍋にたっぷりと入った卵の中身。一見普通の卵に見えたが、その中には卵黄が5個ほど入っていた。

日本でもたまに双子みたいな卵があるけど、こいつもそういう感じなのか?ちょっとだけお得感があるな。

そして俺は手のひらで卵黄を一つ掬い上げ、チュルリとそれを口に入れた。


「うむ…これは間違いなく卵だ。ちょっと味が薄いけど、十分食えるな。ああ〜醤油が欲しい」


毎日卵かけご飯を食べるくらいには俺は生卵が好物だ。抵抗なく卵黄をチュルチュルすすり、次々と胃の中へ収めていく。気分はボディビルダーだ。いや、ボディビルダーの人は卵白しか食べないんだったっけ。


ゴクゴク、と全て飲み干しプハーッと息を吐く。こいつは当たりだ、また捕まえよう。寄生虫?そんなもん運だ運。

俺は足卵の殻をポイと木の下へと放り投げた。そういえばあの中身内臓とか一切無かったな…どうやって動いてんだろう。


「うーん、まだ足りない。しゃーない…アレも食うか」


皮袋の中から紫色の実を取り出し、表面を袖口で拭いた後ガブリと齧り付いた。

シャリっと小気味良い音が鳴り、梨のような食感を感じるがやはり後から来る苦味にストレスを感じる。

だが生きるためには仕方がない。俺は無心でモグモグと食べ進み、二つの謎果実を完食した。二個目の段階では何だか苦味に対してそこまで嫌では無くなっていた。慣れってすごい。


「うーん、明日はもう少しマシな食い物が見つかればいいんだけど」


そうぼやきながら下の川で鍋を洗い、俺は木の上で眠りについた。


………


……



次の日、幸運にも俺は腹を壊すことなくスッキリと目覚めた。どうやら日頃の行いが良かったようだ。

木の上から「よっ、ほっ」とスルスル下へと降りていく。子供の時はけっこう木登り得意だったっけなあ。


そして川の水でパシャリと顔を洗い、そのまま冷たい水を一口ゴクリ。うむ、よく冷えていて美味い。生水?ちょっと分からないですね。


そこで俺は、ふと波立つ水面に目を向けた。ユラユラと揺れる水面には自分の姿が写っている。

予想通りというか何というか、俺の頭の上には花が咲いていた。あのカードの絵に描かれていたヒマワリみたいな花だ。

だがあの絵と決定的に違う部分が一つだけあった。それは根本部分にある「顔」だ。

カードにはニコニコと笑っている絵が描かれていたが、今水面に映っている俺の頭の上、大根みたいに出ている根本部分にある顔は、そんな可愛らしいものではない。


二つの眼窩は黒い穴、開いた口も漆黒の闇。穴が三つ空いているだけの顔なのだが、どうにも禍々しさしか感じられない。どう見てもホラーですね、絵と違いすぎません?マンドレイク詐欺にも程があるだろ。気のせいか深淵のような口から声が聞こえる気さえする。幻聴かな?


「まあ悪さするわけじゃないし、別にいいけど」


そうして自分の姿を確認したところでグウと腹が鳴った。

腹減った…今日は少しマシなものを食いたいな。いや、卵は美味かったか…また見つけたら捕まえよう。

俺は身を細め、遠くに見える高い塔を見据えた。


幸い、この場所からでもあの塔は見える。今のところ見失うことは無いだろうし、それならまずは必要な物資を優先して確保したい。

運よく川があったから水には困らない。でもこの先食料は絶対に必要だ。水場が近くにある今のうちに、携帯も保存も可能な食べ物を見つけておきたい。


そう決めた俺はさっそく皮袋と中華ナベを装備し、森の探索へと繰り出した。


 


食えるもの、食えるもの…。そんな事を一心不乱に考えながらガサガサと茂みに分け入っていく。

しかしポイントが悪いのか、どうにも食えそうなものはなかなか見つからない。


さすがに正体不明の虫なんぞは食いたくないし、こりゃ本当に困った。このままだとまたあの絶妙に不味い謎の実を食うハメになってしまう。一応昨日のところにあの実が群生してたのを見たから、採取自体は容易なのだ。

しかし出来ればもっとマシな食いものが欲しい。あの絶妙に苦マズイ実は嫌だ。甘い果実、木の実…なんでもいい。甘味を、我にわずかな甘味を!


そんな風に昨日食べた謎果実の事を思い浮かべていた俺だったが、次の瞬間、突然頭がズシリと重たくなった。


「うお重っ!何だ何だ!?」


突然の重みに俺はビックリ。足を止め、反射的に頭の上に手を伸ばした。すると伸ばした手の先でぷにっとした感触。 


「ファッ!?」と間抜けな声を出すが、恐る恐るその物体を鷲掴みにして引っ張ってみる。すると俺の視界にそれの正体が入ってきたが、それを見て俺は首を傾げた。


「…これ、昨日食った謎の実じゃんよ」


俺が掴んでいたのは、ひょうたん型で紫色のあの不味い謎の実だった。その実が何と俺の頭の上から、ビヨーンとツルみたいなもので繋がっていたのだ。


「………」


うむ…これはしっかり頭から生えてるね。そう、ダイレクトにね。

俺は無言でその実をブツリともぎ取った。痛みなどは特に感じない。

そしてその紫の実を手に取ってまじまじと見てみた。


「何でこんなものが俺の頭から…。わしゃ園芸プランターかい」


一人でそんなツッコミをしながら手の中の実を眺めていると、突然頭の中に何かが浮かんできた。


『ゲルリロの実:食すと激しく腹を下す。ほぼ全ての生物に有効』


…何じゃこりゃ。

しかし何だろうこの感覚、直感とか天啓とか多分そんなものに近い、気がする。いや知らんけど。

自分でもすごい不思議なんだけど、何故かその頭に浮かんだ情報は絶対に正しいという確信があった。


「植物の情報…。ハッ!これはもしや、植物鑑定なのでは…?」


俺はその場にしゃがみ込み、地面の上を歩いていた8本足のアリみたいな虫に、その実の果汁を絞ってかけてみた。

紫色の果汁を全身に浴びたアリは、少しだけ元気に歩いた後苦しそうに悶え始め、やがて尻から液体を流し始めた。


「うお、マジじゃん!ということは…やっぱり鑑定!植物鑑定キターー!!ん?でもおかしくね?俺、アレ食ったのに腹下してないぞ。これは一体どういうことだってばよ」


その効果に俺は驚き、植物鑑定を確信。

しかし続いて自分には下痢が襲ってこなかった事実に頭を捻る。俺昨日完全に食ったよな、しかも2個。下痢どころかすこぶる調子良いんだが。

しかしそんな事今はどうでもいい。重要なのは正しく鑑定出来たこと。そして食った実が頭から生えてきた事だ。


「食った実が頭から生えてきた…。実…植物…再現…。そうか、そういう事か」


俺は急いでベルトの中からカードを取り出した。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


 【混沌茎マンドレイク+】 ★ 

 『再現』の力。その混沌は全ての植物を喰らい、そして成長する。


  同期率:38%


ーーーーーーーーーーーーーーーー



「再現の力…。植物を食って成長する…」


…なるほど。つまりこれが俺に「与えられた力」なのか。

これから検証が必要だが、文面から察するに食べたもの…おそらく植物限定でそれを再現できるという力。それと植物を鑑定する力。この二つが俺に与えられた特殊能力とみて間違いないだろう。


「何か春夏秋冬朝昼晩のカッパみたいな力だな。しかし『力』というにはちょっとショボすぎるような…いや、サバイバルではけっこう役に立つのか?」


何にせよここは異世界かつ危険な場所。どんな力だって、あって困る事は無いはずだ。だからこれから俺がやる事はただ一つ。


「これは早急に色々と確かめる必要があるな」


俺はすぐに、適当に目についたギザギザした葉っぱを引き千切り、鑑定してみた。

しかし、いくら「鑑定!」と念じてみても何も起こらない。


「何でだ?何か条件でもあるのか?」


いくら考えても答えが出ない。俺はとりあえずその葉っぱを「取り込む」べく、口へ入れてみた。

下痢の実を食べても何故か平気だったんだ。多少の毒があってもきっと大丈夫に違いない。


モグモグと咀嚼し、青臭いだけの無味な葉をゴクリと飲み込んだ。

これで取り込んだ事にはなったはずだが…


…何の変化も無い。失敗か?


「あ、そうだったな。さっきは確か…」


俺はムムム、とさっきのギザギザ葉っぱを頭に思い浮かべる。

すると頭が少しだけ重くなり、手で確認するとやはり頭からギザギザ葉っぱが生えていた。よし、やった!成功だ!どうやら植物の再現は難しくないようだ。

む、根本部分はそのまんまで、花とギザギザの葉っぱが入れ替わっている。古い植物と入れ替わるトコロテンシステムなのか。


「とにかく植物の再現は成功だ。そしたら後は鑑定なんだけど…」


そう言いながら俺は、目の前に生い茂るギザギザの葉をじっと見つめた。するとパッと頭の中に情報が浮かんできた。

 

『オクチクサ草:食べるとすごく口が臭くなる』

 

「うわ、しょ〜もね〜!…がしかし!」


よっしゃ成功だ!鑑定大成功!

どうやら艦艇するには一旦その植物を食べる必要があるらしい。ちょっと手間だが、使い方が分かってしまえばこっちのもんだ。これでこの先大分違うぞ。


しかしこのマンドレイクの力、さっきはショボいかと思ったがとんでもない、もしかするとこれは神能力かもしれん。

この辺に自生している植物によるが、一度取り込めばその植物の能力を使い放題って事じゃないか。

これは俺の時代が来てしまったか。風…吹いている、着実に、確実に。


「こうしちゃいられねえ!とにかく色々食いまくって、使えそうな能力を探さんと…ぐっほおぉぉ、お口の中くっせえ〜!!」


自分の口の臭さに思わず吐きそうになってしまったが、すんでのところでグッと耐える。

何でだよ、下痢はしなかったのにこの口臭効果はあるんかい、どういう判定してんだ。

あっ、もしかして体にダメージがある場合だけ打ち消す感じ?口臭程度じゃ打ち消してくれないとかそういう感じ?


とにかく思わぬ力にテンションが上がった俺は、この辺りに生えている草、実、葉っぱなどを手当たり次第に口に入れていったのだった。


……




「ゲフッ…もう今日はこれ以上食えないお」


横に広がった木の上で、俺は膨れた腹を押さえていた。

もうすっかり日は落ち、辺りは真っ暗だ。

今日一日をかけて色んな植物を食べていたらあっという間に時間が経ってしまった。何かに夢中になってる時って時間が経つのが明らかに早いよね。不思議。


あの後色んな植物を食べたけど、結局俺は腹を壊す事は無かった。やっぱり俺には植物の毒は効かないと考えて良さそうだ。これも地味に良い能力だ。


「これ、ある意味食料問題は解決したといっても過言じゃないな」


どんな植物を食べても平気なら、とりあえずその辺の草でも食っておけばしばらくは生きていける。うむ…何か言ってて悲しくなるが、最悪それも可能って事で安心できる。


「今日で向こう側の植物はあらかた食ったな。えーと使えそうな植物はっと…」


俺は頭の中に意識を集中。

何となくだが、取り込んだ植物の情報は脳にこびりついたかの如く、すぐに思い出せるのだ。ソート機能優秀です。


『ガムフラワー:赤い花。蜜が多く、その蜜は強い粘着性と凝固性を持つ』


『ゲルリロの種:ゲルリロの実の種。身体能力を最適化する』


『ヌルポギ:低木。樹液が激しくヌルヌルする』


『オクサレボム:キノコの一種。衝撃を与えると破裂して激臭をまき散らす』

 

これらは俺が使えそうだと判断した植物達だ。といっても効果は全て地味だが。


一番頑張ったのはオクサレボムだった。口に入れた瞬間激臭で気絶しかけたからな。

これは使った時に被害が俺にも来るから気軽には使えないな。非常事態の際の最終手段にしよう。


そしてゲルリロの種。下痢の実ことゲルリロの実、その中に大量に入っていた小さな種を鑑定してみたら、なんと実とは別の効果があったのだ。

その効果の詳細はよくわからんが、何か体を強くしてくれそうなのでとりあえず常食してみることにした。味もナッツぽくて割と美味い。


他にも色々な植物があったが、肌が少し潤うとか爪が伸びにくくなるとか、優先度が低いものばかりだった。ゴミみたいな効果ばっかりだし使う場面もないだろう。

それに何の効果も無い植物も多かったし、使えそうな植物は割と少なかったのだ。


「…明日はちょっと鉄塔に近い方に行って探してみるか」


こんな状況だが、何だかこうやって未知の植物を集めるのも楽しくなってきた。食料問題が概ね解決した事で少し余裕が出てきたのかもしれんね。

ああ、しかし火が欲しい。中華ナベがあるのに全然出番がないよ、重いだけでまさに宝の持ち腐れだ。でも火の入手は難しそうだ。この森湿ってるしな…。


俺はそんな事を次々と頭に思い浮かべながら、ゆっくりと眠りについた。

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