第2話 失っていた声
「どうして喋れないんですか?呪い…とかですか?」
キャリナは恐る恐るにおばさんに聞いていた。
「…詳しくはイェルちゃんを預かっている施設に聞いておくれ。ここで話しても…イェルちゃんにとっては酷なことだからね」
「…わかりました」
「わかりましたということはこの子を助けるということでいいんだな?」
シェインはキャリナにそうしたいのかと答えを出させるようにしている。ボクは別にそこまでしなくても…。
「ええ、やってやるわ!こんなに呪いがかかっているなら放っておけないわよ!」
「じゃ、決まりだな」
決まっちゃった…。ボクのためにやることなんてないのに…。
「おばさん、イェルの施設の場所を教えてくれ。あと、薬を買いたい」
「あいよ、毎度あり!」
シェインはテキパキと地図の情報をメモしていく。ちゃっかり薬品を買い物をしていて冒険慣れしていると感じた。
次の日、ボクはシェインとキャリナと一緒に馬車に乗ってボクが住んでいる施設にある町へ向かった。
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