すごい。出て来る子(キャラ)出て来る子(キャラ)、みんな刺さる。

ずっしり重い感じで始まる物語です。
とにかくもう、なんかすんごいお話が始まるぞと、どうやら私好みの話が始まるようだぞと、まぁそもそも私は作家読みするタイプでして、大好きな作家様の新連載ですから、それはそれは尻尾ブンブンで飛びついたわけですが。

もう思った以上にユートピア。

いや、わかる。
1話がもう切ない。そんなお別れから始まっちゃうの?!って悲しくなっちゃう人もいるかもしれない。

ただごめんね。
私、この手の重いやつ、大チュキでーーーーーーーーーす!
背負ってる!背負わされてる!なんかもう絶対これ、後々まで引きずるやつじゃん。はいもうありがとうございます。ご馳走様でした!おかわりいただいて良いですかね?!

もうここまで何の話か分からないと思うんですけど、まぁ聞いてください。

キャッチにあります、『現人神の十八歳男子』がですね、十二年もワンルーム軟禁生活を強いられていたわけです。まぁなんやかんやのやんごとない事情があって。

良いですか。
十八歳が十二年もワンルームで軟禁されてるんです。
六歳から軟禁生活です。ある程度外の世界を知って、自ら引き籠ったとかじゃないのです。何も知らない子どもがある日突然なんやかんやあってワンルーム軟禁生活突入なのです。

じゃあ、それが「ハイ終わりです」なんつって、「十八歳なので働いてください」的なアレで、お外に出されてですよ。出来るかっつぅ話でして。

そんな経緯の『現人神(十八歳)』の余部基惟(モト君)がですね、まぁーバブ。とってもエケチェン。狭い世界しか知らなくて、自分の感情についてもいまひとつわからなくて、他人のことはもっとわからなくて。

ハイ、好っき。
我、そういう浮世離れしたエケチェン大好っき。

そしてモト君を取り巻く周囲の人達のキャラがまぁーーーーーーーーー濃い。
次から次へと私のボディを狙ってくるのです。癖(ヘキ)が。癖がこれでもか、これでもか、と右フックをめり込ませてくる。

ちょっと軽い感じの先輩は実はハイパー有能な術士でね!相棒のおキツネちゃんを溺愛しててね!ほんともう有事の際にはめっちゃカッコいいんですけどデスクワークが駄目でね!PC全然駄目でね!ハイ、好っき!

もうね、この調子で好き好き言ってたらこっちの身が持たねぇぞって思うんですけども、もう出て来る子出て来る子、こちらの癖にもれなく刺さってくる。

あらすじのところにもあるんですけど、登場人物めっちゃ多いんですよ。多いんですけど、もれなく何かが刺さってくる。もう私、当たりを回避しまくった奇跡の黒ひげ危機一髪みたいなことになってるんですけど、あともう2、3キャラ出てきたら飛んでくんじゃないかな。

とにもかくにもこちらのお話、ちょうど第一部が終わったところでして。
ええ、作者様はね、おっしゃいました。

二部も頑張ります、と。

言質とったり。
言ったな?と。

もうね、ここまで来たら黒ひげにでもなんでもなってやりましょうぞ。かかってきなさい。楽しみにしています。

全体的に何のことかわからないレビューとなりましたが、こちらを作者様へのファンレターとさせていただきます。おおさめください。