晴れの国ブライダル・能登から来た天使2023～就実高校総合進学コースブライダル物語(高1)

第1話 ブライダルの事を勉強出来たら(4月11日)

岡山駅の西口にあるANAクラウンプラザホテルの4階にある結婚式場の隣にあるドレスルームに初めて入ってみる。

そこは数着のウェディングドレスが綺麗に収納されていて、ブライダルモデルを楽しみたいなと思うようになった。

小学校からの友達の村川珠里ちゃんと高校から友達になった夏目愛里沙ちゃんと一緒にその部屋を見学していた。

勿論、結婚式の予定があるカップルは入れないというルールはあるからね。

「玲奈ちゃんはどんな花嫁さんになろうと思ってるの?」と愛里沙ちゃん。

「え・・・??だって彼氏居ないのに笑」

西口のローソンで買ったマウントレーニアのカフェラテを飲みながら私はそう答えた。

「そうじゃなくて、どんな感じかなと思って」

「派手じゃなくて可愛いという感じかな」

「確かにそうかも」

私は小5の終わり頃まで石川県の七尾市、つまり能登エリアに住んでいた時、近くの写真館でキッズブライダルというのを見た時に、いつか私もあんな感じのモデルさんに成れたらいいなと思った事があった。

小6の始まった頃に浅口市の鴨方町に移り住んだけど、友達もできずに塞ぎ込んでた所へ珠里ちゃんが真っ先に私に声を掛けてくれた事からが出会いだった。

「一緒にブライダルモデルやってみない??」

そこから、私のブライダルモデルに興味を持つ事から始まった。