旅立ちの日に

すぎやまかおる

プロローグ

 列車の発車ベルが鳴り響く中で僕はヒロの手を握り告白した。


「ヒロ、ずっと好きだった。さよなら」


彼女も僕の手を握り返しこう言った。


「あたしもよ。でも……」


そして、発車ベルが鳴り終わり僕たちの間にドアという壁ができ、二度と彼女とは逢うことはなかった。

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旅立ちの日に すぎやまかおる @sugiyamakaoru

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