心の空白を埋めるのは

 空白というのは、面倒臭いものだ。無駄に場所を取るくせに、場合によっては、そこを埋めることもできず、ただただ、存在しているだけ。邪魔で仕方がないもの、それが空白だ。ただ空白は、それを別の何かに置き換えることはできないが。塗り替えることはできる。自分の人生を絵の具にして、その意味のない空白に、色をつけて、空白であった理由をつけるのだ。例えば、そのあいだしていたことの名残は、今でもあるだろうか?そう言ったものを空白に塗って、意味のなかった空白を、意味のある空白にすることによって、多少は、心が楽になるのではないだろうか?そう言ったのがなければ、こじつけでも良い、空白の後に何か素敵なものに出会えたのなら、その素敵なものに会うまでの準備期間としてみようじゃないか。事実は、自分の考えようによっては塗り替えられるのだ、ただ、これは、空白ではなく『事実』としてできてしまったところには通用しない、心の穴を埋めることはできない。でも、それは空白ではない、穴が空いている、その穴には何もない、だから、何かを入れることによって、埋めて、充実させたものを作ることだってできるのだ、思い出のかけらかけらをつなげ合わせて、穴を埋めれれば、それは、十分素敵に飾れるのではないかと僕は思う。でも、一番最悪なのは、汚いもの、つまり、嫌なことで埋まってしまったところは、いくら綺麗なもので飾っても、その綺麗なものまで汚れてしまう。その汚いものを綺麗にしてくれるようなものがあれば、もう少し楽に生きれるのになぁ、と僕は思った。あなたにも、素敵なものが見つかるように祈る。

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空白について 故ノ星 幸熄 @yukiya0929

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