空白について
故ノ星 幸熄
心の空白
心の空白は、埋めるのが難しい。埋めようとしても、埋めようとしても、埋めたら、埋まってた一部が欠けて、また空白になってしまう。だから、ずっと『自分の心を埋めるもの』を探し続けてしまうのだ。心を埋めては、またできる空白に悶々としている。満たされていると感じている人も、どこか空白を感じている。きっと、誰もが心に「空白」を持っていて、満たすためのものを探し続けているのではないかと、そう思う。そして、時にそれは命取りになる、探し続けた結果、命をかけたスリルあるものは、ずっとずっと埋めてくれるという安心感で、依存してしまう。『空白があるからダメなのだ』実は人は、心の空白をそう考えているから、空白を埋めようとするのではないだろうか?そして、空白は白だ、悪いもの、つまり、黒にはすぐに染まってしまう。人は常に、空白が黒に染まらぬように隠しながら、それでも空白を埋めてくれるものを求めて、歩き続けるという、とても危険な行為をしているのだと、僕は思うのだ。
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