日々三百記~私の日常~

桃 璃香

第1話~落ち葉~

 日々北風の強さが増し、黄色や橙色に色づく葉は地面に舞い落ちる。

 大学の敷地内の入り口付近には、車が通るが歩行者が通らない曲がり角がある。

 それにも関わらず、歩道があるのだから、舞い落ちた葉はそのままだ。

 帰りにバスに乗る際に曲がり角が見え、秋の景色を感じる。


 私は、18になっても未だに子供心が抜けない。

 落ち葉を見て、

「あ~、蹴りたい」

と思ってしまう。

 

 まあ、手間になってしまうから、実際にはしない。 

 

 落ち葉の山のふかふかな踏み心地、蹴った時のバサリという音、刹那の間再び舞い上がる葉、おまけに小さくなった体。

 頭の中ではしゃぎまわる子供の姿を思い浮かべ、日々を楽しんでいる。

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