第13話

悩んだ挙句、レースのついた白いワンピースを選んだ。



裏地がしっかりしているから下着が透ける心配もなさそうだし、何より可愛い(ちなみに下着のサイズは何故かジャストだった)。



何から何まで身綺麗に整えて、鏡で自分の姿をチェックする。



施設を出てからというもの、精神的疲労が大きいのか顔はやつれ、目の下のクマは最早ホラー映画並み。



ところどころ怪我をした部分には絆創膏やガーゼがぺたぺたと貼ってあったけど、お風呂に入るために外してしまったから余計に顔は酷い有様だった。



幸いにもワンピースは怪我をしている部分を隠してくれて身体の方は大丈夫そうだった。



「この服…いくらくらいしたんだろう…。」



到底払うことは出来なさそうだけど…やっぱりなにかお礼しなきゃ、だよね。



「はぁ……。」



生き延びたせいで色々と大変なことになりそうだ…。

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