第14話

龍side



「おぉ、上がったか。」



「はい、ありがとうございました…。」



「へぇ〜、似合ってるじゃん、いい感じだよ。」



「えっ…あの、ありがとうございます。」



脱衣所から出てきた蓮花は白いワンピースを着ていた。



蓮花の白い肌によく映えた服がより一層儚さを増させていた。



「…顔、手当しなきゃな。こっち来い。」



光の声に頬を赤らめた蓮花をソファに呼び、救急箱を準備する。



「光、朝食作ってくんねぇ?」



「大したもの作れないけどいい?」



「あぁ。」



「はーい。」



素直に目の前に座った蓮花を気にしつつキッチンに向かう光の背をちらと見る。



きっとあいつも蓮花の事が少し気にかかるんだろうな…。



「…あの、龍さん。」



「あ?」



「脱衣所にあった服とかっていくらしましたか…?」



「気にすんな、そんなこと。」



「でも…。」



「俺が勝手にやったんだ、だから気にすんな。」



「う………はい。」

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