第14話
龍side
「おぉ、上がったか。」
「はい、ありがとうございました…。」
「へぇ〜、似合ってるじゃん、いい感じだよ。」
「えっ…あの、ありがとうございます。」
脱衣所から出てきた蓮花は白いワンピースを着ていた。
蓮花の白い肌によく映えた服がより一層儚さを増させていた。
「…顔、手当しなきゃな。こっち来い。」
光の声に頬を赤らめた蓮花をソファに呼び、救急箱を準備する。
「光、朝食作ってくんねぇ?」
「大したもの作れないけどいい?」
「あぁ。」
「はーい。」
素直に目の前に座った蓮花を気にしつつキッチンに向かう光の背をちらと見る。
きっとあいつも蓮花の事が少し気にかかるんだろうな…。
「…あの、龍さん。」
「あ?」
「脱衣所にあった服とかっていくらしましたか…?」
「気にすんな、そんなこと。」
「でも…。」
「俺が勝手にやったんだ、だから気にすんな。」
「う………はい。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます