第9話
蓮花side
用意してもらった布団の上に寝転がり、またもや知らない天井を眺める夜。
夜と言いつつも、窓の外は少し明るくなり始めていた。
「流石に…疲れたな。」
ここまで親切にしてもらえるなんて…私には返せるものなんて何も無いのに。
施設を出てきた時に持ってきた少ないお金もここ数日の食費と化し、もう数十円しか残ってないし。
帰る場所もないし。
人に出会えて最期に親切してもらっただけ感謝。
最近はろくに暖かい場所でなんて眠れてなかったからすぐに瞼が閉じてくる。
部屋が薄暗くなる前に眠ってしまおう。
そう思い、窓に背を向けて目を閉じた。
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