第3話

「光、本家に。」



「はいよ。ところでその子、問題なさそ?」



「あぁ…打ちどころが良かったみたいだ。大した傷はない。」



「ラッキーだねぇ〜。」



「…こいつにとっては、きっと不運だな。」



「え?何で?」



「飛び出してきたんだろ?道路に、いきなり。誰かに追いかけられてたとか、逃げてたとか。そういうのがない限りは…恐らく自殺未遂。」



「あぁ……まぁこの時間帯で車通りも少ない道路だしな…有り得るか。」



「どちらにしろあとから聞けばいい話だしな…車、傷ついてたぞ。」



「うわ、まじかあ…まぁ人撥ねたんだから傷はしょうがないかぁ。」

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