第4話 ドローンカメラ

探索者ギルドにやってきた僕は、早速魔石を査定して貰いにやってきた。


「こんにちは。今日は、どうなさいました?」

「査定お願いします」

「分かりました。では、こちらの箱に査定したい魔石を置いてください」


指定された、箱に魔石を置くと査定するために箱を持ち上げ奥の方に行った。数分後、受付のお姉さんが戻ってきた。


「こちらの、小さな魔石は1万円ほどです。こちらの、大きめの魔石は8万円ほどで買い取らせて頂きます」


ーーーゴブリンとか弱い魔物の魔石でも1万円!?


魔石1個が1万円で買い取ってくれることに驚いた。とりあえず、ゴブリンの魔石は、売ることにしたが、大きめの魔石は売らない事にした。本来の目的は、魔石を加工したいと言う欲求だけで探索者ギルドに登録してダンジョンに潜ってただけだし。



「じゃあ、この大きい魔石は持って帰ります」

「そうですか。では、こちらの魔石は換金させてもらいます」


と言って、受付のお姉さんは領収書と1万円を頂いた。


この魔石を換金して、手に入れた1万円で何か美味しい晩御飯でも食べようかなっと思いなが歩いていると、いつの間にか新しい中古屋ショップを見つけてしまった。


 興味を惹かれ、僕は中古屋ショップの中に入ってみる事にした。中に入ると、ダンジョンで使う物ばかりが置いてあり、初めて見る物など色々な物に目が惹かれてしまっている。


「お?」


 珍しい物を見つけた。


「ライブ配信が出来るドローンカメラ?」


 ドローンで、指定した物を追ったりしてくれる撮影道具らしい。よく、ダンジョン配信者とかがこれで配信しているのをよく見る。


 だけど、こおゆうのは高い物だとばかり思っていたのだがな。箱の上に値段が貼ってあったが、一万円で販売されていた。


「あの、本当に1万円なんですか?」

「まあ、そうですね。うちは、ダンジョン系に関わる物を多く仕入れているので、安く仕入れる事が出来るんで」



 本当に、この値段で合っているのか。もしかしたら、値段の貼り間違えなのでは無いかと思い辺りを見渡し、名札に店長と書かれている人をレジの所で座って本を読んでいる人を見つけたので、話しかけるとやる気はなさそうな声で教えてくれた。


「買うの?」

「あ、じゃあ、買います」


 僕は、ちょうど臨時収入があったので買う事にした。もし、ネットオークションとかで買ったら5万円は下らない。そんな、掘り出し物を買わない訳がない。


 最初は、魔石を売ったお金で美味しいお肉でも買おうと思っていたのだが....何とか中古屋ショップに入ったことで考えもしなかったドローンカメラを購入してしまった。

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