第2話 ダンジョン適応症
今日から、僕は初ダンジョンに挑戦する。家から車で10分ぐらいの場所にダンジョンがある。ここのダンジョンは、クリアされてボスの魔物は居なくなったけど魔物が少なからず出現する。
まあ、ボスが倒されると1ヶ月後ぐらいに崩れてダンジョンが無くなる。だから、ボスが倒されたダンジョンは探索者ギルドが探索者がダンジョンに埋もれないように3日前に閉鎖される。
ここの、ダンジョンは二週間前にボスが倒されたので大丈夫。早速、ダンジョンの中に入る事にした。
「か、体が....重い....」
ダンジョンの中に入って1時間ぐらい探索し二階層で探索している途端、僕の体が急に重たくなり地面に膝をついた。
「け、景色が....クルクルと....回る....」
ダンジョンの中で、気絶した。次に目を覚ました時には、ベットの中で眠っていた。
「目を覚ましたか」
と、看護婦さんが気付き何故ここに居るか教えてくれた。
どうやら、僕は探索者ギルドの救助隊に助けられたらしい。ネットで、このダンジョンに入るとききスマホでギルドカードをかざしダンジョンを予約していた。
帰還した反応がないので、ギルドが救助隊を寄越して僕を見つけたらしい。
本当に、入ってて良かった探索ギルド。もし入って無かったら死んでたな。と思いつつ、病院内で身体の異常がないか診察した。
「え〜犬塚くんはアレですね。ダンジョン適応症。」
「なんですか?」
「ダンジョンに入りたての人に極々稀に起こることなんですがダンジョンに適応しようと身体が反応してダンジョン内で返信する病気の事です」
「そ、そうなんですか!!」
「はい。きれは、非常に稀ですので私もダンジョン適応症にかかった患者を見るのは初めてです。」
「そ、そうなんですか....で、僕はどんな姿に」
「はい。そうですね。こんな感じですね」
と、写真を見せられた。そこには、ダンジョンで服に包まれ倒れている『犬』が倒れている写真を見せられた。
「え?」
「犬塚さんは、完全な柴犬に変身しますね。いや〜探索者ギルドの救助隊の人もまさか犬だとは思わず二度見したらしいですよ」
「ええ....」
なんか、もっと強そうな感じの者に変身できるのかと思っていたが全くそうではなく少しガッカリした。
「あの、もしダンジョンに入ると犬の姿になるんですよね」
「はい」
「また、倒れたりとかは....」
「それは、ないらしいですね。一応、私も調べてみましたがダンジョン適応症になった人は何の痛みとかも無く変身するらしいです」
「そうなんですか」
「はい。それと、犬塚さんは今日の検査でどこも異常がなかったので、このまま退院してもらって構いませんので」
「あ、はい。お世話になりました」
と言って、僕はお金を払い家に帰った。
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