柴犬に変身できるようになった僕は、ダンジョン配信を始めると意外にの可愛いと評判です。
暁 とと
第1話 登録
「お前みたいな仕事しか出来ないやつはな!!いくらでも居るんだよ!!ゴミが!!」
と言って、僕は会社を辞めさせられた。小さな、町工場で働いていた僕は仕事が遅い理由で会社を辞めさせられた。
小さな町工場ではあるが、一つ一つ手作業で作り上げる魔石の加工。加工した魔石は指輪やネックレスなどにはめ込み綺麗なアクセサリーになる。最近は、ネットとかで製品が綺麗・オシャレ・防御力が高いと拡散され注文が殺到していた。
だが、職人が一つ一つ手作業で作っているので、殺到する注文に対応できなくなり注文を一時中止する羽目になっていた。注文などの人気で、お金がたんまり入るのを見越して魔石を加工する機会を導入する事にしたらしい。
これで、大量生産が出来ると息巻いている社長は無駄な物を省くようになった。
だから、前から遅いと小言を社長にたらたらと言われ続けていた僕が機会を導入したことにより僕が要らないと社長が判断し真っ先きに辞めさせられてしまった。
魔石には、加工を工夫する事で1回だけ防御壁が現れガードしてくれる。加工の仕方を変えるだけで防御壁の硬さが変わる。だから、ダンジョンに入る人には生存率を上げるために複数の魔石を身につけたり防御壁が高い魔石を選ばれアクセサリーと言うだけで売れている訳では無いんだけどな。
僕は、余り物欲がなく退職金を貰う事が出来きなかったが貯金はある。だから、暫くはゴロゴロと仕事から離れて過ごしていたが....1ヶ月ほど経つと暇で仕方がない。
仕事をしていくうちに、好きになっていた魔石加工をもう一度出来る仕事を探そうとしているのだが、どこも受け付けてない。
今は、全て機会で行われているのか魔石加工の募集をしている所は無かった。少し、虚無感に包まれる感じがした。
別に、機会が悪いと言うわけでは無い。機会は、正確に同じものを同じ品質で加工する事が出来、素早く魔石を加工する事が出来てしまう。
だが、人間が作る物には一つ一つが違って味がある。それに。僕が作る時は、少し特殊な加工をして形は同じだが光の屈折が違いより輝かせて見たり色々と工夫していたんだけどな....
こう、黙々と魔石を加工するのは楽しい。だけど、魔石1個が1万円する。貯金はあるが、これか仕事を見つけるまでは何があるか分からない。だから、切り詰めて生活していかなければならない。1万円の魔石を買うほどの余裕は僕には無い。
だけど、魔石の加工はやりたい。一応一万円以上するのは分かっているが、探索者ギルドに向かい魔石を見に行く事にした。
「たっか....」
魔石の値段が、値上がりしていた。
僕が驚いている顔をしていると、店員の人が話しかけてきた。
「そうなんですよね。魔石は、加工など需要が高まったのもありますが、最近は魔石をドロップ率が低く....更に値段が高騰してしまい....」
最近までは、一万円程だったのだがいつの間にか魔石が無加工でも3万円と3倍に高騰していた。これだと、ますます手が出ない。
「はぁあ....」
僕はため息を吐き、魔石売り場から立ち去ろうしたが、ふと思った。
僕も、探索者になれば魔石を買わずに済むのでは無いか?探索者ギルドに登録すればダンジョンの中に入り魔物を倒す事が出来れば、魔石を手に入る。
ここは、探索者ギルドであるので僕は早速とギルド登録を行う事にした。
「あの〜探索者ギルドに登録したく」
「はい。では、本人確認書と入会金1000円を頂きます」
「はい」
僕は、運転免許証と入会金を払った。探索者ギルドに登録するメリットは、ダンジョンの情報などが手に入る。まあ、ギルドに登録しないとがないとダンジョンに入れないしね。
僕は、探索者ギルドに登録を済ませて家に帰った。
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