第6話

今日はあの男の子と会う日。


なのに関わらず天気は雨だった。


雨の音はリズミカルで好きだけど、


今日はなんだか嫌な気分。


だってあの男の子に会えないかもしれないから。


そう思いながら、


とぼとぼと昨日あの男の子に会った場所に


向かうと既にあの男の子は立っていた。


だが、傘は差していなかった。


こんな土砂降りなのに関わらず!!


私は走って自分が差している傘の中に入れる


〔おはよう、昨日ぶりだね〕


と微笑みながら言う。


〔雨だから私の家で色々話すのはどう?〕


そう私が聞くと


〔いい案だね!〕


と答えてくれた。


なんだか久しぶりに家族以外と話したから


緊張すると思ってたのに、


私的にはそうでも無かったらしい。

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