第3話 学校の君は

次の日、


私はいつものように騒がしい世界に目覚め、


外より騒がしい場所の学校に向かった。


相変わらず教室はガヤガヤして騒がしい。


無音の居場所は無いのだろうか。


だが、ある先生の一言で教室内は


静けさに包まれた。


あぁ、まただ。


また、あの男子は怒られている。


その前に、今気づいたが今怒られている男子は


昨日、公園で会った男子と同一人物だった。


あの男子の夢は写真家になることらしい。


だが、周りは『なれるわけがない』とか


『もっと現実を見ろ』っていう言葉ばかり。


自分がなりたい夢を語って何が悪いんだろう。


私は常日頃、そう思う。


だが、それを皆に伝える勇気は無いため


その言葉は私の心の奥深くに


しまっておくことにしている。




いつもより、


あの男子が説教されている時間が長い。


そして何よりもその荒らげた声を


もうそろやめて欲しい。


正直言ってうるさい。




また今日も騒がしい学校は


静かに終わることは無かった。


やはり、学校に行ったら疲れてしまう。




今日の夜もまた、雨が降るといいな。

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