第2話 夜の雨は休憩所
私はいつものように学校へ向かった。
不登校になればあの騒がしい場所に
行くことは無いと思ったが、色々と面倒臭い。
だから学校にはちゃんと通っている。
そんなことを考えながら私は学校に着いた。
あぁ、案の定ここは騒がしい。
そんなこんなで下校時刻になった。
今日の天気は晴れ。
私は晴れが嫌いだった。
眩しいし外はうるさいし。
また今日の夜も散歩に出かけようと思う。
そしてやっと夜になった。
今夜の天気は雨だった。
昼間はあんなに晴れていたのに。
夜の雨はどんなに静かなのだろう。
全く予想が出来なかった。
私は傘を持って外に出た。
私が外に出た瞬間、
世界がスローモーションになったように
ゆっくりに時間が進んでいるように感じた。
なんて綺麗な音なんだろう。
夜の雨は静けさの中に響く雨の音が
私にとってたまらないものだった。
私はスキップしながら
いつもの公園のベンチに、傘をさしながら
座った。自然の演奏を聞いているようだった。
なんて心地の良い時間なのだろう。
このまま時間が進まなければいいな。
だが、そんな私の願望もすぐに消え去った。
「あれ?雨宮さんじゃん。こんな時間に何してんの?」
最悪だ。まさか同じクラスの
男子に会うなんて予想外すぎる出来事だ。
「散歩的な」
「ふーん」
「なんかさ、雨宮さんと雨って似合うよね。」
「.....ありがとう」
「明日もここ来るの?」
「雨が降っていれば」
あながち私の答えは間違っていないはず。
雨が降っていない夜はそんなに好きじゃないから。
「おっけ!!じゃあまた」
「....じゃあね」
私がそう返すと、少し嬉しげに帰って行った。
というか顔は見たことあるが、
名前は知らない。
まぁ、私には関係の無いことか。
私は少ししたら家に帰ろうと思った。
だが、何故かクラスの男子と別れたあと天気は
晴れになってしまった。
しょうがない。
家に帰るとしよう。
「ただいま」
「また散歩行ってたの?もうこれだからあんたは...」
お母さんは私に何か言っているようだったが
私の耳には入ってこない。
私は興味のないことは全て無視する。
普通の人にとってこれをされたら
凄くイラつくだろう。
だが、そんなことも私には関係ない。
早く寝ることにしよう。
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