雨の日の君は
こむぎ
第1話 私は自然の音が好きだ
ぽつ、ぽつ、ぽつ。
雨は一定のリズムで降っている。
私はそんな雨が好きだ。
いつからだろうか。
私が騒音を腹立たしいと思ったのは。
外に出たら騒がしい人々の声。
学校に行ったら外よりもうるさい声。
あぁ、やっと家に帰れると思っても、
家では私を怒鳴る声。
どうしてこんなにも世界はうるさいのか。
そんな私でも好きな音はあった。
それは自然の音だった。
風が吹く音。
木が揺れる音。
雨が降る音。
雷が鳴る音。
雪が降る音。
土を踏む音。
水の音。
波の音。
そして、鳥の声。
私は色んな自然の音が好きだ。
その中でもお気に入りの音がある。
それは、『雨の音』
雨が傘に当たる音。
雨が水溜まりで踊っている音。
そんな雨が私は好きだ。
私は昨日の夜、外に出た。
夜の外はとても静かで、私が望む世界だった。
でも、家に帰るとまた騒がしい世界。
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