プロトポロスの詩
澳 加純
第1話
プロキオン
冬天彩る ダイヤモンド
我はゆく プロトポロスの名のもとに
星の海原 暗黒の
※プロトポロス・・・先駆者
先駆者はひとり、宇宙へと旅立つ。
手を伸ばし 凍てつく星を 眺むれば
果て亡き
影を追い 最果ての地に たどり着く
異邦人に 風は冷たく
やがて
そこで待つのは幸運か、危険な冒険か。
危険から 身を守るのは 腰の
不敵な闘志が 我燃え立たせ
底知れぬ 寒さに震える この身体
君のぬくもり 求めさまよう
頬つたう なみだの色は 我知らぬ
こうかいの果ての 人恋しさか
※「こうかい」は後悔と航海の
さきがけは 星を狩りて いく千里
暗き空にも 光り輝く
※「いく」も幾と行くの掛詞。
そして主人公の旅は続く。
ダイヤモンドの輝きの先へ。そこに何が待つのか、誰も知らない。
****
最後の句は冬の大三角を形どる3つの一等星、
シリウス(天狼星) 光り輝くもの
プロキオン 犬(小犬座のシリウス)の先駆け
ベテルギウス 巨人オリオンのわきの下
という意味からむりやりひねり出してみました。ここにオリオン座のリゲル、おうし座のアルデバラン、ぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックスを加えると冬のダイヤモンドとなります。
さすがにベテルギウスの「巨人のわきの下」がそのままでは意味不明になるので、オリオンが狩人であったことからこじつけています。
というか。この作品自体がむりやりのこじつけみたいなものですけれど。
遊びだと思って、ぬる~い目で見てください。
プロトポロスの詩 澳 加純 @Leslie24M
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