こんな人生でも捨てたもんじゃない（たぶん…）

学費は自力で稼ぎ、バイト６つ掛け持ち

　自宅には祖父母と姉と弟と私

　年に１～２回ふらっと帰って来る父親という構図が出来上がった頃

　私は高校生になっていました

　自宅から一番近い共学の県立高校

　スポーツは好きだけれど、ドクターストップがかかる種目もあるので、運動以外のことに注力して学生生活を送っていました

　ラグビー部のマネージャーをしながら、女子卓球部のほぼ幽霊部員なのと、あとは大好きだった英語部（部長）の活動をしながら、放課後は毎日のようにバイトをしていました

　自宅から程近いJAのスーパーのレジ打ち

　前ページに書いたバイト先はここです

　バイトが休みの日に、隣町の学童のボランティアもしていました

　高校にボラティア募集の紙が貼ってあったので、英語部の友人３人を誘って、週に１～２回程度、おやつを作ったり、一緒に工作したり、宿題を見てあげたり

　あとは英語のリトミックをしたりして、楽しかったのを憶えています

　高校１年の冬頃、担任から呼び出され、職員室に行くと『授業料が引き落とせない』と言われました

　当時、父親の口座引き落としになっていたのですが、父が完全に入金しなくなったのです

　暫くは祖父母に用立てて貰いましたが、何故か、引き落としできないのは私だけでした

　たぶん、愛人に『偽物はアンタでしょ！』と楯突いたからだとだと思います

　年に１～２回実家に来る際に愛人とその子供も連れて来ていたので、私がギャンギャン文句を言ったのですよ

　姉は内気な性格で、弟はお気楽主義なので、『家庭』に関して口ごたえするのはもっぱら私だけだったのです

　それが気に入らなかったのでしょうね

　幾人も愛人がいるのに、よりにもよって、娘と同じ名前の人を選ばなくてもいいのに！当時はそれしか考えられませんでした

　授業料や生徒会費、図書費などが引き落としできないとなれば、高校に通えません

　私はバイトを増やし、奨学金の申請もして、親の力を借りずに生きてゆくと決めました

　幸いにも高校の成績は常にトップで、その後の進学も推薦を貰い、大学独自の奨学金を受け、授業料免除で卒業しました（要するに、勉強は頑張ったのです）

　早朝のバイト（流通倉庫の検品）が終わったら帰宅し、朝ご飯をして大学に行き、終わり次第、家庭教師のバイトをして、その後はボウリング場かビアガーデンか、カラオケボックスか、スーパーのレジ打ちか……

　毎日寝る時間は深夜１時過ぎから３時過ぎの２時間程度

　月に３０万以上稼いでました（サラリーマン並みですよねｗ）

　卒業後は翻訳の仕事をするためにアメリカの出版社の入社試験を受け、内定も貰ったのです

　たぶん、人生の絶頂期はここでしょうね

　モテましたし、バイト先の人にも好かれて、いろんな世代の友人知人が出来ました

　ですが、幸せは長くは続かないのです

　アメリカで銃乱射事件や日本人留学生刺殺事件が立て続けに起こり、祖父母に猛反対されて、アメリカ行きを断念しました

　私にとって祖父母は両親そのものです

　頑固で気難しい祖父、温厚でおっとりしている祖母

　でこぼこの夫婦ですが、私たち姉弟には優しかったです

　卒業を４カ月後に控えた頃に就活を始めたこともあり、希望の会社から内定が貰えませんでした

　英語スキルはあるものの、スタートが遅すぎたのです

　卒業間際、設備会社の総務の事務の内定を貰いました

　一応、秘書検定なども取っていたので、ギリギリのラインだったと思います

　ですが、この会社で出会ってしまったのですよ、悪魔とも言える先輩女性に

　いわゆるお局というやつです

　高卒で入社した彼女は、高学歴で資格スキルも多い私が邪魔だったのでしょうね

　ネチネチねちねちと朝から夜遅くまで、毎日毎日重箱の隅をつつくみたいに嫌味のオンパレードでした

　さすがの私も彼女の陰湿な苛めに耐え切れず、体を壊したのですよね

　キャスター付きの椅子のキャスター部分まで濡れ雑巾で拭きなさいよ

　トイレの床はモップじゃなくて、雑巾使ってちゃんと手で拭き上げなさいよ

　ポットの湯量は７分目以下になったら、入れ替えておきなさいよ

　洗濯したタオル類は１５時までに取り込みなさいよ、などなど

　もう毎日シャワーのようにギャンギャン言われましたね

　当たり前のことかもしれませんが、私の部署とあなたの部署全く別ですよね？

　しかも、掃除要員のパートさん、別にちゃんといますよ？

　そんな日々が２カ月と続かず、呼吸困難になり、退職することにしました

　その後は、大学時代にバイトしていたボウリング場にアルバイトで勤務し、半年後に正社員として昇格させて貰いました

　私、股関節が悪いのに、ボウリングセンスはあったのですよね～

　手指の腱や関節が柔らかく、プロボウラー向きだと言われ、ちょっと本気になってやってみようかな？と思い、やるならトコトン気質に火が付いたのですよ(笑)

　アベレージ190、ハイスコア286、ストライク7連続等々、結構本格的でしょ？

　お客さんに教えれるまでに成長したのですよね

　ですがやっぱり、幸せは長くは続かない

　しつこく毎日公開プロポーズしてくるお客さんがいたり、仕事終わりに駐車場で出待ちされて尾行されたりして、ストーカー被害に遭って精神的にしんどくて

　そんな時に、マシン（機械）担当の副支配人に強姦されかかり、職場に行くのも怖くなって

　その方は直ぐに懲戒処分になったのですが、職場が現場なので精神的に追い詰められて、辞めることにしました

　今でも、ボウリング自体は好きです（違う店舗ですが、娘と投げに行きますし）

　人生、何が起こるか分かりませんね～～