第三話『悪魔的餌付け』

 ルンルンのサイドステップで〈デビルズ・アイランド〉へと悪魔狩りに向かう超麻導剣士ちょうまどうけんしーブラック・ロード・桃太ももた。彼は道中、犬、猿、きじに遭遇した。


「自分ら、仲間になってくれん? 今から〈デビルズ・アイランド〉に悪魔しばきに行くんやけど」

 超麻導剣士ちょうまどうけんしーブラック・ロード・桃太ももたは三匹に、気さくに話しかける。


「おけ」

「ええやで」

「暇やし行くわ」

 動物ズは、二つ返事。


「ならこれは、前金まえきん的なお礼や。受け取ってくれ」

 そう言って超麻導剣士ちょうまどうけんしーブラック・ロード・桃太ももたは、三匹に向かって、暗緑色あんりょくしょくの団子をひとつずつ、投げた。


 犬も猿も雉も、ナイスキャッチ。

 皆、程よく解凍されたそれを、ゴクリ、確かに胃袋に収めた。



 超麻導剣士ちょうまどうけんしーブラック・ロード・桃太ももたと、得体の知れない団子を与えられ懐柔かいじゅうされた犬、猿、雉の、一人と三匹の一行は、〈デビルズ・アイランド〉へと、悪魔狩りに向かった。



 〜戦闘中〜



 超麻導剣士ちょうまどうけんしーブラック・ロード・桃太ももたの類稀なる戦闘能力と、団子パワーで鬼強化された犬、猿、雉の働きで、一行は悪魔に対して、無事勝利を収めた。


 そして、〈デビルズ・アイランド〉ごと、ザクザクの金銀財宝を手に入れたのだが……


 なんと、超麻導剣士ちょうまどうけんしーブラック・ロード・桃太ももたが、それらを独り占めしてしまった。

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