第7話

「今日はゆっくりするか……」


 断っておくけれど、決して毎日牧本さんをストーカーしている訳ではない。


 それに学校では極力関わりを持たないようにしている。


 俺の様なが接触すれば牧本さんが何をしでかすかわからないからだ。


 ストーカーするのはオタショッピングの時だけ、それには理由がある。


 牧本さん、オタショッピングの時は


 多分気が抜けているのが理由だろうが、家でのんびりしている時に何回も何回も何回も巻き戻りが発生するのはめちゃくちゃストレスになる。


 平日の小さな巻き戻しについてはまぁまぁ頻度も小さいものだしほぼ気にしなくなった。


 別に性的な意味はなく人間観察、いや人間監視か。


 それくらいのことは許される……はずだ。


 今日は個人的な買い物をしたいからな。


 牧本さんの買い物をストーカーしてるうちに俺まで色んなオタ趣味が増えた。



◇ ◇ ◇



 ん?時間が巻き戻ったか。


「……7時間も?」


 7時間の巻き戻しはかなり珍しい。


 牧本さんの身に何かあったか?

 いや、あまり干渉するべきじゃないか。

 うん、そうしよう……


 ……きになりすぎる。


 身体が赤い雲に向かって走り出していた。




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