第4話
幼い頃から同じ光景、同じ場面がよく繰り返されていた。
俺は世界ってこういうもんなんだなー、と思って気にしていなかったが、両親はそんな俺を病院に連れて行った。
いわゆるデジャヴですねー、成長期だからよくありますよー、高校生くらいになったら減りますから。
そんな感じの診断で、なんかまた病院行くの面倒だなと思ったので他人にそれを言うのはやめた。
そんなある日、空が桃色に変わっているのに気づいたので時間が巻き戻った直後に試しにいってみると。
「みぎゃ!?」
長縄跳びで遊んでいる女の子。
牧本雫が盛大に顔からべちーん!と倒れていた。
腫れた顔、そんで真っ赤な瞳。
こいつが犯人だと思った。
そして同じ高校へ。
一応進学校だが、難なく入れた。
ちなみに牧本さんは1位だが俺は2位だったりする。
これに関しては牧本さんのおかげだ、だって受験テスト前は何時間でも時間が増えるんだからな。
そんで時間の弊害もある。
体感長い時間生きているからか、人より趣味な思考、中身がおっさんよりになってしまった。
「次は体育か」
苦手なんだよな……牧本さんが。
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